◎紙面づくりの基礎(写真と記事のバランス、写真の配置、効果的な見出しのつけ方)を学ぶことが
できました。新聞の添削をしてもらって、他校の新聞も見ることができて良かったです。学期ごと
の作成は大変でしたが、部会を通して部員同士の交流も深めることができ、とても楽しい時間を過
ごせました。
年々紙面の見栄えがよくなって、楽しい広報紙がたくさん寄せられています。また、どの広報紙か
らも子どもたちの笑顔があふれ、先生方や保護者の温かいまなざしと愛情が感じられます。
本年度も魅力ある広報紙づくり研修会を開催いたしますので、各単位PTAから多くの参加者をお
待ちしております。
岡山県PTA連合会第十七回優秀広報紙集を発刊するにあたり、広報紙集がPTA活動の更なる充
実と活性化の一助となりますことを願い、ご挨拶とさせていただきます。
岡山県PTA連合会
会長 土屋降士
読み手の心つかむ広報紙を
紙面に思わず目が引き付けられ、読んでもらうための工夫やアイデアが、例年になく目立ちました。
17回目を迎えた岡山県PTA連合会主催による県小・中学校広報紙コンクール。小学校81点、中学校41点の計122点の応募作を集めた今回の審査会(2016年3月15日、山陽新聞社)に立ち会った際、こんな印象を強くしました。広報紙づくりに携わってこられた各校のPTAの方々の努力と熱意を、紙面を通じて感じ取ることができました。
スマートフォンの正しい使い方や、スマホ・携帯電話など多様なメディアとの付き合い方を考える特集記事を載せたり、学校行事を躍動感ある写真、イラストで楽しく紹介したりする作品が目につき、審査委員長を務めた山ア光洋・岡山大教師教育開発センター教授の「読み手を意識した広報紙が多かった」との講評も、今回の特徴を言い表しています。
県知事賞の高梁市立落合小学校は、運動会の様子をフロント面に掲載。大小の写真に大きな見出し、コンパクトな記事を組み合わせ、子どもたちの頑張りがよく分かります。「食育」をテーマにした特集記事は、読み応え十分です。
同じく県知事賞の津山市立久米中は、写真や見出し、文章を縦横に大胆にレイアウトし、見栄えのある紙面を製作。スマホ・携帯の問題を2号にわたって取り上げ、保護者にとっても関心のある記事で引き付けます。
このほかにも、合唱や運動会、職場体験などに取り組む子どもたちの写真をフロントの紙面いっぱいにあしらうなど、雑誌風のレイアウトを実現した広報紙がいくつもあり、紙面づくりの変化を実感しました。
写真の大きさを変えたり形を変えたりして上手く配置し、ユニークな紙面づくりにつながった広報紙も多くありますが、中には写真の掲載に重点を置きすぎ、記事(文章)や見出しのない広報紙もあり、記事と写真のバランスに配慮した紙面づくりを心掛けてほしいと思います。
今回、寄せられた作品の多くから、「PTA広報紙の主役は子どもたち」との思いをあらためて確認することができました。子どもたちを中心に、学校と地域を結ぶ橋渡しとして、PTA広報紙の役割は重大です。今後も、子どもたちの生き生きとした表情が輝き、学校生活が目に浮かぶような分かりやすい記事、タイムリーな話題を展開することで、読み手の心をつかむような広報紙づくりに取り組んでいただきたいと願っています。
山陽新聞社
読者局次長 中田秀哉
|