発刊のご挨拶

魅力ある広報紙を目指して

 岡山県PTA連合会は、「地域に発信する力を育て
よう」をキャッチフレーズに、広報紙づくり研修会を
毎年山陽新聞社のご協力により実施しています。
 昨年度も管内(四会場)にて、約五百五十人の方々
が参加され、「楽しく読まれるPTA広報紙」「楽し
い新聞づくり」を目指して研修を受けられ、それぞれ
の地域で頑張っておられることと思います。
 PTA広報紙は会員相互の繋がりを密にし、会員と
役員、そして学校と家庭と地域を結ぶパイプの役割を
持っています。子どもたちは学校でどんな活動をして、
何に感動したのか、また、どのようなPTA活動が行
われ、子どもたちの育成をどれだけ支えているか、広
報紙を読む人たちはそれらを知り、思いを馳せること
が出来ます。一方で広報紙を作る委員の方たちは、学
校ではどんな行事があったのか、子どもたちは何を感
じているのか、どんなことに感動したのか、どんな頑
張りをしているのか、また、子どもたちのために会員
の皆さんへ何を伝えたらよいのかを一生懸命考えて広
報紙を作られると思います。ですから、広報紙はそれ
を作る人も読む人も、子どもたちのことや学校のこと、
またPTAのことについて、感心を持ったり考えたり、
情報を共有することに繋がり、PTA活動を活性化さ
せ、子どもたちの健全育成に大きく寄与する活動の一
つだと思っています。

 ここで参加者のコメントをご紹介します。
◎研修会では、提出した広報紙に講評をいただけたことや、レイアウト実習でアドバイスをいた だけたことがとても勉強になりました。自校の学校行事紹介にとどまらず、そこを入り口に、食 育など教育現場で取り組まれているテーマにまで、読者の視点を広げるような記事を盛り込むこ とが出来ました。

◎研修会に参加して、PTA広報紙の意義に気付かされ、部員自身が楽しんで作成できる方法を 学ぶことができました。写真の羅列、いわゆるアルバムではなく、広報性が生かされるよう皆さ んが興味深く読んで、学校教育、PTA活動について知っていただける内容になったと思います。

 パソコンやデジタルカメラの普及により、すばらしい広報紙がたくさん作られています。また どの広報紙からも、子どもたちの笑顔があふれ、先生や保護者の温かいまなざしと愛情が感じら れます。
 本年度も魅力ある広報紙づくりにご尽力頂きますようお願い致しますと共に、岡山県P連広報 紙集を発刊するにあたり、広報紙集がPTA活動の一助となりますことを願い、挨拶とさせてい ただきます。

                                岡山県PTA連合会
                                  会長 藤谷幸弘



読まれる広報紙を目指そう

 PTA広報紙の役割、目指すものとはー。数多くの広報紙に目を通しながら、あらためて考えてみました。
 日々発行される新聞には、幅広い地域・年齢層の読者に向けて最新の出来事を伝えたり、 ニュースの背景を詳しく解説したり、といった機能があります。一方、PTA広報紙は発行回 数が年に数回にとどまり、読者も限られます。学校内の行事やイベントを紹介することも大切 ですが、子どもたちの教育環境の充実につながるような内容を載せ、認識の共有化を図ること が、役割の一つではないでしょうか。
 そうした観点から、今回のコンクールを振り返ってみますと、読ませる工夫、見せる工夫に 満ちた広報紙が多く、とりわけ企画力が光る紙面が目を引きました。
 例えば、東日本大震災を教訓に行った防災に関するアンケート結果を紹介したり、危険箇所 などを記した学区内のハザードマップを載せたりしたほか、子どもたちの好きなものランキン グ、健康問題に関する講演要旨などユニークな読み物が多く、思わず目が留まりました。  中でも、小学校県知事賞に輝いた日生西小は、子どもたちの将来の夢を顔写真と漫画を組み 合わせて生き生きと表現していたほか、児童の絵画を集めた「西小美術館」の企画も紙面に彩 りを加えていました。中学校県知事賞の芳井中は、「祈り、つながり」のテーマに沿った編集で、 写真の選び方も含め、紙面に統一感を生み出していました。
 学校では修学旅行や運動会、学芸会、卒業式といった行事が行われ、これら“定番”のメニュー を、子どもたちの表情とともに伝えることも広報紙の役割と言えます。
 ただし、行事を伝えるだけでは、「学校だより」「学校新聞」にすぎません。子どもを取り巻 く環境は年々変化しており、そうした環境の変化に保護者の立場で対応できることもあると思 います。新学習指導要領の下での授業のあり方、日常生活、進路、不登校などの悩み事…。前 例踏襲でないだけに、取材などに労力はかかりますが、保護者の方が独自の視点で記事化し、 編集してみても面白いのではと思います。
 実際に紙面化する際、記事を引き立たせるのは「見出し」と「レイアウト」です。分かりや すい見出し、インパクトのあるレイアウトは、新聞と同様に読者を引き込みます。広報紙づく りについては、毎年秋に県内で研修会を開いており、研修を経た冬場の広報紙は年度初めのも のと比較して記事、レイアウトとも充実している例が多く見受けられます。
 今年も引き続き研修会に大勢のPTA関係者に参加していただき、ともに紙面づくりを考え たいと思います。

                                 山陽新聞社
                                 読者局NIE推進部長
                                       中田秀哉